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融界のノスタルギア

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立ち読み:20回
(2017/9/4)

融界のノスタルギア

著者
白雨蒼
イラスト
気泡男
サークル名
蒼穹機関
twitter
発行
2016/09/16
ページ数
350頁
判型
A5
印刷
オフセット
定価
1000円
あらすじ
自然環境の変化により空には巨大な人工大気層が造られ、空は疑似映像となり、本物の空を見なくなって久しい時代。
 世界は電脳技術が徐々に浸透し、電脳と現実が徐々に曖昧になり始め、日本京都では電脳都市(メガ・バース)と呼ばれる電脳空間が試験的に運行されていた。
 弥栄透莉は、トーリの電脳義体(アカウント)名で、電脳都市内に不定期に出現する〈異分子情報体(クリッター)〉を討伐する排他者(ハッカー)として活躍していた。
 そんなある日、透莉は空は排煙に覆われ、太陽の光も青空も見ることの出来ない、吹き上げる蒸気に包まれた不可思議な鋼鉄の都市へ迷い込んでしまう。
 其処に生きる人々は誰も彼もが異形で、トーリの身体も、左半身が黒い鱗に覆われた異形の姿をしていた。信じがたい世界を目の当たりにし、困惑するトーリに、

「――ねぇ、そこの君。気分が悪いのかな。大丈夫かい?」

 そう呼びかけてきたのは、何処か澄んだ旋律のような声で。
 見上げた先の欄干。其処には漆黒の外套に身を包んだ、綺麗な金髪の少女が腰かけていて――

 現実と電脳。そして在り得たかもしれない世界の壁を越えた出会いが、世界を変えていく。
 これは電脳と蒸気が絡み合う幻想譚。
 皆様方のお目がもし、お気に召さずばただ夢を見たと思ってお許しを。

 本文:白雨 蒼
 表紙・挿絵:気泡男