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 尋常ものまにあ                     
                             
                             
いいなあ
お前は
                   
 奴は
俺にしか聞こえない声で囁いて
行き過ぎた
    
 俺は思わず振り向いて奴の背中を見てしま
たが
奴はその 
時には仲間と共に廊下を歩き去
ていくところだ
    
 目立つほどでもなく
しかし明らかに染めているということ 
はわかる焦げ茶の髪を揺らして
にやにやと笑う横顔をさらし 
ている
奴はいつだ
てああや
て人の間に立
ていて
心か 

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  一
                         
                             
 聞き知
た者の叫び声に
と振り向く
        
 森の中に細く伸びる一本道
ぐるりと見回しても
居るのは 
リス自身と相棒のジ
イのみ
それでも
叫び声は確かに 
聞こえた
リスは一人頷くと
腰に吊り下げた剣の柄に手 
を掛け
下草が蔓延る森の中へと足を踏み入れた
      
おい
リス
                   
 ジ
イの大声を背後に
足を速める
           
                             

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 同じ頃
                       
 先客が居るが手短に済む話なら構わんから入れとのことでラ 
ラド
ルの私室へ通されたノ
マン
ラは
王の 
前に座していたその先客なる人物の姿を目にした瞬間
回れ右 
をしたい衝動に襲われていた
               
どうした
マン
タリ
が選んだ随員について報告しに 
来たのだろう
                      
はあ
                     
手短に済むということだ
たから通した
デルが居ては 
話せんという話でもあるまい
そのまま話せ
        

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なんで
 つき合えばいいじ
            
 開口一番に無責任に飛び出すのは
そんな無遠慮な一言だ
 
他人事だと思
                   
 ソフ
代わりに深く腰をおろしたベ
ドの上で
抱え込んだ 
ンをぽすぽすと殴りながら僕は答える
丈が長めのパ 
に杢グレ
のスエ
トパンツの部屋着に着替えた僕とは 
対照的に
制服のスラ
クスにぶかぶかの紺のカ
ガンを 
羽織
た春馬は不満た
ぷりのそんな返答をものともしないま 
にやりと涼しげに笑う
                
                             

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 肖像                          
                             
                             
 私はみなしごだ
                  
 断
ておくが
別段珍しいことではなか
家には弟と妹 
がたくさんいたし
父親はほとんど働けない体だ
たから
家 
族の口に入る食べ物を少しでも多くするためには
私が輪から 
外れるしかなか
周りを見ても
そういう子供は多か
最初に生まれるということは
こういうとき
最初に指を指さ 
れるということなのだ
                  

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 目 次                         
                             
 観覧車と空
                
                             
 雪
               
                             
 六花
               
                             
 観覧車と空                       
                             

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