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AKKORD03

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立ち読み:61回
(2018/5/21)

AKKORD03

著者
遠見伊鶴,斜線堂侑李,高広,瀧沢諒
サークル名
AKKORD
サークルURL
AKKORD
twitter
発行
2014/05/05
ページ数
120頁
判型
その他
印刷
オンデマンド
定価
1000円
あらすじ
ひとつの音楽用語をテーマにした、メンバーによる短編集。

□松ヶ谷くんは貧乏という呪いにかかっている。そして赤くてグロテスクな海産物業者が水揚げする蟹という生物が苦手である。そんな彼が自称天才カメラマンの間宮恭司と出会ったのは丁度スーパーのカニカマを見ながら吐き気を必死で堪えている時の話であった。 - 斜線堂侑李「トラウメインディッシュ」

□「好きだ。だから行くな」たった一言で、彼女の人生は変わった。劇的なほどの、たった一言。風が吹き抜ける、校舎の屋上の片隅だった。制服のスカートの裾が、ひゅうと吹き抜けた風にあおられる。こういうとき、悲鳴は出てこないのだと彼女は冷静に思った。 - 遠見伊鶴「Plot derice!」

□音は、響き続けている。空に満ちて、降って来る。休日は家族連れの団欒の場になる総合公園も平日の夕方とあっては人の姿は少ない。彼が二人と知り合ってから丸三年目になった。中学時代、地区予選の対戦校の四番と五番。いまや、中学時代に野球部だったというしか共通項はない。 - 瀧沢諒「空の音」

□ぽく、ぽく、ぽく。ひどく間の抜けた音が鼓膜を揺らしている。同じリズムで何度も、何度も。噎せ返るような花のにおいと、焼香のにおい。木箱の中で眠る友人へと視線を落とす。――俺は何度も同じ夢を見る。その音から逃げることはできない。何度も何度も思い出しては自問自答する。 - 高広「ニト」