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 遠い国の 記号みたいな言葉で紡がれるムジカ
      
 夢のなかに届くとき 翼は色を変えて解放される
     
 皮膚を突き破
てあらわれた赤い翼は夢を渡り 螺旋をとお 
て                           
 色のない花畑を歩くあの子に ムジカを届けるのだ
  
                             
                             
                             

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 化けものを拾
                   
 とはいえ
とくに危険のなさそうな相手に思われた
    
 さきほどまで雨が降
ていた
ちいさいそれは濡れ
ふるえ 
ていて
こちらを警戒しているのがわかる
         
 警邏を呼ぶか迷
た挙げ句
私はそうしなか
     
 化けものを手招いてみる
それはふたつの目らしきものでで 
あちらこちらをうかがい
私の方によたよたとや
てきた
  
                             

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 こうい
たお店の前で立ち尽くすのは何度目のことだろう
 
店に限らず当惑した大人に阻まれるの含めれば
日常茶飯事だ 
困り顔のウ
イトレスを見上げて私も眉尻を下げる
  
どうしても駄目なの
                 
申し訳ありませんが
                
 可愛らしく小首を傾げてみても
背の高いウ
イトレスはさ 
らに躊躇するだけ
先ほどからこの繰り返しだ
よくある 
こととはいえ
その度にや
ぱり少しは落胆する
往来を行く 
の足音が
そこはかとなく無愛想に響いた
       
                             

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なんだよも
織田さんたら早く言
てくださいよ
こう 
いうときこそ憂さ晴らしするべきです
 俺に任せてくだ 
さいよ
                        
 昨夜の織田の
上の日記に嬉
としてコメントをつけ 
た高橋は
翌日にはうきうきした調子で織田にまくしたててい 
                           
織田さん
ハプバ
行きまし
うよ
ハプバ
 一度
織 
田さんを連れて
てみたか
たんすよ俺
         

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 三枝 俊也 篇                     
                             
   冬もどこかにその姿を潜め
に春らしく晴れ渡
た 
心地好い日差しが降り注ぐ四月の午前中
        
 俗世の喧騒を忘れそうになるくらいの穏やかなスカイブル
 
の空が窓の外には広が
ている
それなりの住宅街だというの 
に様
な鳥たちの歌声が山に木霊して反響している
ああ
こ 
んなに緩やかに流れていく時間を満喫するのはどれくらい振り 
なんだろう
                       
                             

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   ここは国のみんなから慕われる王様が治めている国
  
 土壁や藁葺きの家が建ち並ぶ中
貧しそうな家には似合わな 
きちんとした身なりの一人の少女が
大切そうに布にく 
るまれた何かを収めた籠を持ち
立て付けの悪い扉の向こうへ 
と声を掛けている
                    
それじ
あお兄ち
てくるね
      
 中から行
てら
いという声が聞こえるのを待
てから
少女は家の前から離れ
街の中心へと足を向ける
      
 歩く度に微かに聞こえる
らじ
らと言う音
     
                             

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