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 愚かなボグスワフと可哀想なシ
ト         
                             
 ウマい話には裏がある
                 
                             
おはようございます
お養父さま
            
 わたしの言葉に
お養父さまは渋い顔をしたまま一つ頷いた
おはようございます
お養母さま
            
おはよう
                
 お養母さまは優しく微笑んだ
              
                             

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 ひらりはらりと
きんいろの鱗粉が舞う部屋
 その隅
 
こに置かれたベ
ドに腰掛けながら
祈るような心持ちでわか 
んと若葉色の翅をみつめる時間を
わたしとあおむしはあ 
いしていた
                       
                             
 
                           
                             
 ちいさなあおむしを肩に乗せ
手作りのお弁当
今日は暑い 
のでち
んと保冷バ
クに入れてきた
を片手にわかち
んの 
アトリエへと遊びにゆくのが
わたしの日曜日の過ごしかただ 

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日本太平洋南部
白い外壁の研究所が立ち並ぶ 
孤島にて
                      
                             
近寄るな
                     
 黒金の壁に飛び散る迷彩のような黒い血
         
 ひび割れたタイルの上で
深傷から濁
た血を流して横たわ 
る奇怪な死体の山
質素な部屋に嗅覚を貫く臭いが充満する
 
                             
 骸は人の形をしているが
鼻は小石のように丸く
歯は牙と 
てもいいほどギザギザしている
耳は三角に変形していて 

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 昨年度に劣らぬ狂乱の学園祭が過ぎ
高校最後の冬が本格的 
に幕を開けた西暦二○○○年十二月二日
土曜日
この日も毎 
年のように地獄の苦しみを味わうだけのはずだ
     
                             
 息が苦しい
                      
 胸郭を突き破らんばかりに心臓が暴れる
         
 両脚が
身体中の細胞が悲鳴を挙げる
          
                             

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よう
省吾
                    
                         
 そう気だるい声で挨拶を口にするワイシ
ツ姿の青年
翠央 
警察本部捜査二課に所属している江口の姿を苗木野は眼光鋭く 
見返す
                         
今度はどこで倒れてた
               
マンシ
ンのエントランス
時間にな
ても来ないんで見に 
たら冷や汗ダラダラで蹲
てたんで引きず
て来ました
 
                             
                             

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 魔宝樹がある場所に続く扉が半分開かれ
ドラシル半島が暗 
き雲に覆われてから一週間後
フリ
シグムンドは生 
死の縁から脱出し
意識を取り戻すことができた
     
 起きた直後は
なぜ体が傷だらけなのかわからなか
たが
 
メリ
グやル
ズニルが現れたことにより
すべての記憶が蘇 
                         
よく生きていたわね
あの出血量
普通の人間なら間違いな 
く死んでいるわ
                    
即死じ
なか
たのが幸いしたね
騎士として磨きあげられ 
た体のおかげで
助か
たんだと思う
          

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